トップ >> 経営者に必要な事 >> 逃げと引き

2010年07月16日

●逃げと引き

以前に「撤退する勇気」という記事でも書きましたが、会社のトップには「引く」勇気も必要になってきます。これができる経営者は少ないのですが、先を見据えて、もしくは社員の事を想って、断腸の思いで「引く」ケースというのも出てきます。

でも「逃げる」事は組織のトップにとって許されません。…さて、その違いは何でしょうか?


「引く」というのは「決断」のひとつです。「引く」という事を「決」めて「断」っているのです。その結果がどう出るにしろ、自分で選んだ選択肢なのです。でも「逃げ」は単なる誤魔化しでしかありません。現実を直視せず、行く事も引く事も決めず、先延ばしにしているだけなのです。

この「逃げ」というのは、経営者にとって大敵です。何故ならば、非常に甘い誘惑であり、簡単な選択肢だからです。でも、それでは抜本的な解決にはなりません。問題を先延ばし…いや、悪化させているだけです。逃げる事はたくさんの人に迷惑をかける事にもつながりますが、引く事で被害を最小限に留める事もできます。

組織の長に許されるのは「引く」事だけです。「逃げ」は決して許されません。だからこそ、もしどうしようもなくなったら、見栄やプライドなんてかなぐり捨てて「引け」ばいいんです。それこそ、究極の「逃げ」を選択してしまう前に…。

「逃げる」事と「引く」事は全く違います。逃げない経営者、そして引く事のできる経営者になりたいですね。





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