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2007年02月12日

●2:8の法則とカスタマーファイヤ理論

2:8の法則(80対20の法則)って聞いた事がありますか?パレートの法則とも言いますが、マーケティングの世界では良く出てくる法則です。(ロングテールという考えも最近流行っていますが、これは2:8の法則の逆を行く考え方です。)

2:8の法則は世の中のほとんどの事に当てはまるのですが、簡単に説明すると「上位20%の働きが全体の80%を占め、残りの80%は20%分の働きしかない」というものです。…うーん、分かり難いですね。


例えば売り上げで説明すると、自社の売り上げの80%は主力製品が占めており、その主力製品の構成比率は製品全体の20%であるというものです。又、自社の売り上げの80%は20%の有能な社員が稼ぎ出しているというものや、自社の売り上げの80%は20%の優良顧客が占めているというものも2:8の法則です。ホームページでもそうです。訪問者のうちの上位20%がリピートアクセスの80%を占めているのが現実です。

そうやって考えると、お客様のうち優良顧客は2割程度なんです。でも、実際の売り上げはその2割のお客様が支えている事がほとんどなんです。つまりは優良顧客だけを相手にするのも、全ての顧客を相手にするのも売り上げ的にはそんなに変わらないんです。

それならば(悪い)お客様を相手にする時間を、良いお客様に使ってあげた方がいいですよね。だいたい時間(手間)がかかるお客様は(悪い)お客様がほとんどです。あなたの商品やサービスの価値を理解せずに常に値下げを要求するお客様、必要以上の要求をして手間がかかるお客様、わがままや横柄な態度のお客様…。

こうした(悪い)お客様をリピーターにしてしまう事は会社にとって色々な損失を生みます。時間的、人的、金銭的…。そこで必要になってくるのが「お客様の選別」です。ファーストセレクトはお客様でもセカンドセレクトは会社(お店)側なんです。

カスタマーファイヤー理論とは、カスタマーファイヤー(火種を持った顧客)とは付き合うなと言う意味から成る造語です。この事からもわかるように、「お客様の選別」が一番の目的なんです。でも、自分にとって都合の良いお客様だけを集めるといった単純なものではありません。サル山の大将にだけはならないようにしたいですね。

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