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2006年02月16日

●サラリーマン気質と起業家気質

以前に「会社人間と仕事人間」という記事を書きましたが、少し切り口を変えて…。

最近のIT起業家に代表されるように世の起業家はチャレンジ精神が旺盛です。言い換えれば反乱気質。世の不条理に挑戦する新しい力とでも言いましょうか、古い体質に挑む常識にとらわれない力とでも言いましょうか…。

ほとんどの起業家はサラリーマンでは生きていけません。会社の中で生きていける人は、「出世欲」が強いか、「奴隷体質」であるか、「無関心」であるか、これのどれかに属しています。

出世欲が強い人はとにかく上司の顔色だけを伺います。仕事は二の次。いかに会社という枠の中でのレースで勝ち残れるかどうかだけを気にしています。会社という狭い枠の中で1番になったって何の意味があるんでしょうか…?

奴隷体質とはその名の通り会社の奴隷に成り下がっている人。実はほとんどのサラリーマンがそうではないでしょうか?仕事という名目で時間と能力を詐取され、対価として微々たるサラリーをもらう…。でも特に何の疑問も抱かない。何も考えていないと言ってもいいかもしれません。会社だけが人生ではないのに…。

無関心な人とはとにかく安定を好む人。争い事を好まず八方美人的に全ての人との和を大事にします。まぁサラリーマンで生きていく以上、八方美人的要素は必要になってきますが、そのような人は所詮本音で語り合えませんので、腹を割って話す事が出来ません。表面だけの付き合いになるので人脈が形成できないタイプですね。


世の会社のほとんどは不条理です。社長の気分で右往左往させられる事もあるでしょう。上司が間違った事を言っても受け入れなくてはいけない時もあります。…でもそれがサラリーマンの宿命。サラリーという対価を貰っている安定職業の義務なんです。

サラリーマンに我慢できないケースは大きく分けて2種類あります。

ひとつは甘ちゃんタイプ。まだ大人になりきれていない人たちですね。我慢という事を知らず、ただ単に「嫌だから」「上司とウマが合わない」「仕事がつまらない」など、自分都合の言い訳ばかりを準備しているタイプです。年齢的にまだ若く、人生という経験を積んでいない人達の中に多いです。

このような方は会社から飛び出してもうまくやっていけるはずはありません。特に目標も無く、ただ夢だけを描き、それでいて行動が伴わない…。これはただ単に我儘でナマケモノなだけです。


もうひとつが起業家タイプ。特に色々な分野で経験を積んで広く社会を見ている人に多いです。人生という経験を積み重ね、ある程度社会の事を把握してきた30代くらいからこのような人は多くなります。特にこれからの人生を真剣に見つめ直している場合が多く、意識レベルが高いのが特徴ですね。

起業という事は会社から逃げる事ではありません。自分で事業を興すというのは逆にツライですよ。起業するといかにサラリーマンが楽か思い知らされるでしょう。

自分で事業をやっていく以上、全てが自己責任になります。そして道も自分で敷かなければいけません。そして、その先はどこに向かっているのか、先があるのか途切れているのかさえ未知数です。会社が用意してくれた道を歩むだけのサラリーマンとは天と地の差があります。

起業は決して安易にするものではないんです。起業してやっていける人というのは、適切な時期に必然とその道に導かれます。不思議な事ですが自然とそういうタイミングがやってきます。

政府も後押ししているだけあって今は起業ブームです。会社法も改正され会社が簡単に作れる時代になってきました。でも、だからこそよく考えて欲しいですね。

起業するのは簡単です。でも事業を存続させるのが難しいんです。一番重要なのは経営という部分。決して楽な道ではありません。もしあなたが「自分都合」で起業という選択肢を考えているのでしたら、もう一度よく考えてみて下さい





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