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2005年08月17日

●経営者に必要なもの

経営者に必要なものは色々あります。今回はそのうちのひとつ「撤退する勇気」について取り上げてみたいと思います。

今まで進めてきた事業から撤退する。長年行ってきた事業を方向転換する。対応できるスタッフがいなくなってしまい撤退せざるを得なくなった。費用対効果の面から撤退を考えている。

事業の撤退には色々な理由があります。

撤退は問題ではありません。問題は撤退できる勇気があるかどうかです。


撤退をするという事は、今現在そのサービスを利用しているお客様に迷惑がかかります。又、利益の損失もあるでしょう。(目先の利益ですが…。)

経営者の才覚を持っていない人は撤退の判断が出来ません。お客様に迷惑がかかる…少しでも利益があるのだから…そんなものは理由になりません。最終的に自社が潰れてしまったのでは意味が無いんです。


確かに一時的にはお客様に迷惑をかけるかもしれません。しかし、そのまま放置したのではもっと迷惑をかける事になるでしょう。

例えば、弊社はホームページ作成事業が今のところ主事業ですが、この収益が思わしくなく撤退を視野に入れなくてはいけない状態になったとします。この時、短期的、中期的、長期的戦略全てを視野に入れて判断しますが、最終的に撤退した方がいいとの結論に達したとしましょう。

ここで本当に撤退できるかどうかが経営者の才覚なのです。

なかなか撤退判断をすぐに下せる人は居ません。弊社を例にとっても現時点で既に何十社ものお客様があります。これらのお客様全てが困る事になります。正直つらいです。

しかし、このまま赤字覚悟で事業を続けて、最終的に弊社が倒産したのでは、その時の方がお客様はもっと困ると思うんです。

それよりは撤退方向(もしくは事業縮小傾向)を伝えつつ、他の信頼できる業者を紹介しつつ、事業を徐々に撤退していった方がお客様のためにはいいのでは無いでしょうか?

弊社の場合、親身なお付き合いをさせて頂いているお客様が多いですから、そのお客様と縁が切れる…という事を考えたら、多分泣きますけどね。^_^;


ちょっと極端な例でしたが、事業の方向転換や拡大、縮小を行う局面がいつか来るかもしれません。事業が拡大すればするほど色々な判断をする場面も増えてくると思います。その時に「撤退」という事も視野に入れて判断できるかどうか…大事な事ではないでしょうか?


※ 弊社が潰れるというのはあくまでも例え話ですので信用しないで下さいね。^_^; (右肩上がりの成長を続けています。)





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